大学時代に塾講師の仕事に出会い、大手進学塾や予備校で勤める中で「できる子を伸ばすだけでなく、できない子をできるようにする指導が必要」と考えるようになり、有限会社金岡学習サークル(KGC)を設立。現在は『総合進学塾KGC』『個別指導進学塾KGC』を運営し、中学受験から大学受験まで、様々な生徒が通う地域の個人塾となっている。英会話やTOEFL指導も行っており、海外大学への進学を選ぶ塾生も多いという。
今回は、KGC代表を務める楢原 貴士先生にお話を伺いました。
できない子をできるように、地域の子どもたちに求められる“教育”を!
有限会社金岡学習サークルを設立して現在22年目。『総合進学塾KGC』『個別指導進学塾KGC』といったブランドで、中学受験から大学受験まで指導を行っています。
私が塾の仕事と出会ったのは大学時代です。大手進学塾でアルバイトをしていました。
大学を出てからは商社マンとして勤め、その後予備校講師に転身しました。
予備校講師の仕事にはやりがいを感じていたのですが、いかに上位校への合格実績を出すかが求められ、「できる子をもっとできる子に、できない子の面倒を見てはいけない」とでも言うような大手塾の方針に疑問も抱いていました。
勉強ができる子は人に聞いたり、参考書を使って勉強ができるから、より学力がついていきます。極端な言い方をすれば、できる子は、どんな先生が授業してもできる子なのです。
かたや勉強ができない子は、勉強の仕方を知らなかったり、環境を与えられていない場合が多く、
「こういう風に取り組めば成長できるよ」と教えてあげると、できる子になっていきます。
ビジネスとして塾の利益を追求するには、できる子に焦点を当てた方がいいのかもしれません。
しかし、
塾の力が必要なのは、勉強ができずに困っている子たちも同じではないか?
という思いが強くなり、予備校講師を辞めてご縁のあった個人塾で働かせてもらうことにしました。
その塾では、大手進学塾の入塾試験に合格できなかった子や、学習障害がありしんどい思いをしている子が集まっていました。
彼らには、大手塾でやっていたような、問題のパターンを覚え込ませて点を取る指導は通用しません。
勉強に対する考え方、物事に取り組む姿勢、そういった部分から教えていく必要がありました。
当時は、私自身も障害児教育を勉強したり、どうやったら目の前の子に勉強を教えられるのか、日々試行錯誤していました。
やがて、塾長先生から独立をすすめられ、KGCを立ち上げることになりました。
KGCでは、開塾当初は公立中学生の高校受験指導をメインにしていました。
次第に、大手塾で中学受験をした方が大学受験に向けて中1から通ってくれたりと、生徒層が広がっていきました。
現在は高校生が特に多く、中学生は高校受験をめざす公立中学校の生徒さんと、大学受験をめざす私立中学校の生徒さんが半々です。
“できる子だけができるようになったらいい、というのが大手塾ならば、うちはできない子をできるようにするのが仕事だ”というのが開塾当初からの理念です。
そのために、KGCだからできることを追求し続けています。

塾として、社会に貢献できることを日々模索
塾生たちには、勉強の仕方をマスターし、自分でできるようになってもらいたいですし、自分の将来を考えられるようになってもらいたいです。
そのために、授業以外でも色々な取り組みを行っています。
例えば、新しく始めようとしている取り組みの一つで、塾生や講師たちと「雪かき」に行く計画をしています。
この取り組みのきっかけは、ある冬の授業中のやりとりでした。
勉強にやる気が出ない、と生徒が言うものですから
そんなに勉強するのが嫌なら、雪かきに行くか?
と言ったのです。
毎年冬になると、屋根の雪かきをしていた高齢者が転落して亡くなられたニュースが必ず出ます。
それほど過酷な雪かきと、勉強のどちらを選ぶか、という意味合いで投げかけたのですが、意外にも生徒たちは真剣に
雪かきをやってみたい、連れて行ってほしい
と言うのです。
そこで、青森にいらっしゃる知り合いの塾長さんに話をしてみたところ
「雪かきを手伝ってほしい人は山ほどいます。行政サービスでは手が回らず、それぞれの家で生きていくために屋根に上っているのです」という地域課題を知らされました。
こうした社会問題を実際に自分の目で見て肌で感じ、課題解決に向けて自分に何ができるかを考える機会は、塾生や大学生の講師たち、もちろん私自身にとっても貴重な経験です。
ゆくゆくは雪かきに行くだけでなく、KGCとして雪国や過疎地域の教育支援を行い、地域再生に貢献したいと考え、他塾さんや役所の方と一緒に計画を進めています。
勉強を通して力をつけ、世界に羽ばたく卒塾生たち
自分が社会の一員であることを自覚し、社会に貢献するという意識を持ちながら将来を考えることは、非常に大切なことです。
進学先を選ぶ時にも、自分の将来についてよく考えながら選択をしてもらいたいです。
偏差値だけが選ぶ尺度ではないはずです。
KGCの卒塾生の中には、海外に出る子も多いです。
塾でオンライン英会話ができるシステムを取り入れており、英会話を身につけた子たちの出口として、アメリカをはじめ海外の大学への進学指導も行っています。
通常、アメリカの大学に進学するとなると、大学に入る前に1年ほど語学学校に通う必要があります。
KGCではアーカンソー州立大学の語学学校の仕組みを自宅にいながらオンラインで受けることができ、3ヶ月で終了すると、TOEFLで8割取れるようになります。すると、語学学校に通う必要なく、アメリカの大学に通えるのです。
ちなみに、TOEFLで8割取れると、アメリカの私立大学ですと返済不要の奨学金をもらえるので、関関同立に行くのとほぼ同じ授業料で卒業まで通うことができます。
海外の大学へ進学した卒塾生たちが、最近も顔を出してくれました。
外資系企業に就職してアメリカで働いているですとか、阪大に進学後アメリカの大学院に進み、日本企業の海外拠点進出事業を任されているですとか、近況を教えてくれました。
それぞれの場所で活躍する卒塾生の話を聞くと、大変頼もしく思いますし、これからもKGCだからできる指導を続けていこうと励みになります。


地域の子どもたちに学力・生きる力をつける指導。これからも頑張ってください!
楢原先生、ありがとうございました!
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