大学時代に塾で働き始め、そこで出会った同士と3人で『学問塾』を開塾。個人塾でありながら、先生は全員教員免許を持ち、毎日無料送迎バスを運行。今回は、地元である岸和田で33年間指導を続ける、『学問塾』代表の釈迦戸(しゃかと)雅一先生にお話を伺いました。
スタディーファースト、プレイセカンド!
『学問塾』は私を含めた3名の先生で、1992年に開塾した個人塾です。
大学の時に勤めていた塾で出会い、意気投合した3人で一緒に塾を始めました。
自分の地元で塾をやるというのは、若い頃は大きなプレッシャーでした。周りには、私の祖父祖母の代まで知っている方もいらっしゃいますからね。
ですが、プレッシャーと同時に責任も与えていただくことができ、今日まで塾を続けてきました。
塾を始めた当初は、高校受験指導がメインでしたが、今は中学受験指導も行っています。
受験は偏差値だけで選ぶのではなく、それぞれのご家庭とお子さんにとって、良い進路選びをしていただくのが一番です。
『学問塾』では学校選びからお子さんの普段の生活まで、なんでも相談に乗っています。
生徒たちにもご家族にも、皆に意識してほしいのは「スタディーファイスト、プレイセカンド!」です。
岸和田は昔から、どちらかと言えば“プレイファースト”な地域ですよね(笑)
昨今では身近にスマホがありますから、より“プレイファースト”になってしまいがちです。
夜遅くまでスマホをいじっていると、学校や塾で寝てしまうんです。
ちゃんと夜寝らなあかんで。スマホやってたらあかんで。
最近、よく生徒たちに言っています。
勉強ができるようになるためには、まずそこの意識から変えていかなければなりません。
『学問塾』が大切にし続けていること
開塾当初から大切にしていることが、いくつかあります。
一つは、大切なお子さんを預かりますので、安心して通塾できる環境を作ることです。
塾はどうしても遅い時間に行き帰りすることになります。
暗い時間に自転車で帰るのは、事故や犯罪に巻き込まれるリスクもあります。
なるべく安全に行き帰りできるよう、無料の送迎バスを毎日運行しています。
女の子を一人で送迎することもありますので、ドライバーも女性の方にお願いしています。
また、『学問塾』の先生は、全員教員免許を持っています。
これは授業の質を担保する意味もありますが、教員免許を持っていることは、犯罪歴がない証明になるのです。
正直、塾ってどんな人でも開くことができます。それは良い面もありますが、場合によってはリスクでもあります。
こうした安心感もあってか、塾生は女子生徒が多く、毎年7割以上を占めています。
最近では、新型コロナウイルスがありましたから、その対策も徹底しました。
薬剤師の先生に監修していただき、換気と加湿が十分にできる環境を整え、人と人の距離を十分にとるなどした結果、今日まで当塾の先生たちの感染者は0名です。
生徒だけでなく、先生たちが働きやすい環境を作ることも大切にしています。
『学問塾』の創業メンバーは、全員変わらず先生をやっています。私以外は全員、女性の先生なんです。
創業メンバーを除いても、先生の定着率が高く入れ替わりは少ないです。
生徒に対しても先生に対しても、根本にある考えは、「相手のことを思いやる」ということです。


「相手のことを思いやる」
その教えは、昔も今も変わらず大切にしていますし、生徒たちにも身につけてもらいたいと思っています。
先日、塾に弁当を忘れてきた子がいました。
困っていた彼に、他の生徒がパンを分けてくれたのです。飲み物は私が奢ってあげました。
弁当を忘れた子は感謝して、「今度お金を返す」と言ってくれたのですが
「返さなくていいから、次は他の子がお弁当を忘れた時に、分けられるパンを用意してあげて」と伝えました。
多くの親御さんが我が子に願うことは、「平凡に社会生活をして、幸せになってほしい」ということではないでしょうか。
そのためには、自分以外の人を理解し、思いやる力が必要です。
また、学校も偏差値だけで選ぶのではなく、お子さんの将来の生活を想像して、よく考えて選ばれる方がいいです。
人を思いやる気持ちと「スタディーファースト」、この2つが、一人でも多くの子どもたちやご家庭に伝わっていけば嬉しいです。

地域の子どもたちとご家庭に寄り添った「安心して通える塾」運営。これからも頑張ってください!
釈迦戸先生、ありがとうございました!
学問塾へのお問い合わせはこちらから
塾名 | 学問塾 |
所在地 | 〒596-0821 岸和田市小松里町1066-7 |
HP | https://www.eonet.ne.jp/~gakumonjuku/g-top.html |
TEL | 072-445-1112 |