世代を超えて循環する“第二の居場所”を作りたい！【スマイル塾】黒田先生

2024-10-092024-10-10

大阪府出身。自身の学生時代の苦労や留学経験を通して、家庭や学校とは違う“第二の居場所”を作りたいと、2023年4月に地元枚方で『スマイル塾』を開業。

今回は、『スマイル塾』代表を務める黒田圭先生にお話を伺いました。

自分自身が苦労した経験から、物事の考え方や心の整理法を教えてあげたい。

塾なので、もちろん勉強を教えるんですが、受験の結果を追求するというよりは「学校や集団に馴染みづらいが、勉強や社会生活を頑張りたい。」そういう想いを持った方の学習指導や勉強以外のサポートをしています。

私は地元の私立中高一貫校に通っていたのですが、当時なかなか学校に馴染めずしんどかった経験がありました。
部活もせず、塾にも通っていなかったので、学校以外の社会と接する機会がありませんでした。
学校の先生にも救っていただきましたし、その時に英会話教室に通い始めて、初めて外の世界と触れ、家庭内とも学校とも違う“第二の居場所”って有難いなと感じました。

「自分を受け入れる力」を身に着けてほしい

何かがうまくいかなくて、しんどくなっている生徒さんに対して、授業外で相談に乗る時間も多いです。
多くの場合は、「やるべきだけどできていない」という、理想とのギャップで苦しんでいます。

私自身、昔は「人と比べて自分はできていない」という考えを強く持っており、「〇〇しないといけない」「〇〇できないとだめだ」という思考に苦しめられていました。
ある時、自分を“受け入れる”ということを知り、自分を認める思考を身に着けることができるようになってから、考え方も大きく変わりました。

ハワイの大学に留学していた時にも、現地の人たちと比べて、日本人って自分をほめたり認めることが下手なのだな、と感じました。
そういった経験から、子どもたちには自分を受け入れたり、思考を整理する術を早くに身に着けてほしい、と思っています。

勉強から始まり晩ご飯作りで終わる、スマイル塾の講習会

人間力とか、生きる力、考える力を高めてあげたい。
そういった想いは、もしかしたら他の塾さんより強いかもしれません。

例えば、うちの講習会は、いわゆる授業がみっちり増える講習会ではありません。
夏だったら６日間、9:00～20:00の間、丸一日塾で過ごします。
まず午前中に学校の宿題を終わらせるなど、しっかり勉強をします。その後、皆でお昼ご飯を食べて、午後は様々な取り組みをします。

直近でやっていることだけでも、

自分の好きなものにテーマを絞って、プレゼンをし合う授業
ヨガで心身を整えることを学ぶ授業
心理学の授業
バルシューレというボール遊び

など、様々です。
特にプレゼンの授業だと、「相手に伝える」ことを目指すので、最初は一方的に話すだけの子も「聞いてもらう」ためにブラッシュアップをして、どんどんプレゼンが上手になってきます。

晩ご飯は塾で皆で作ります。それも、何を作るかを決める所から始めて、そのためにはどこに何を買いに行くか段取りをして、生徒皆で買い物に行きます。
お肉ってこれくらいの値段なんだとか、餃子ってこうやって包むんだとか、そういうことも一つ一つが学びです。
普段は私が一人で教えているんですけど、講習会の時には昔の塾で教えていた生徒がOBとして手伝いに来てくれたり、そういう面でもいつもと違う体験をしてもらっています。

この夏も、皆いい顔をして過ごしてくれていました。