学びの先にある“生き方”を伝えたい！【ファーストステップス＋未来塾】浅原先生

『ファーストステップス＋未来塾』。塾名の通り、ここは子どもたちが「最初の一歩」を踏み出す場所。けれど、その“一歩”は一人ひとり違う。
大手学習塾が数多く並ぶ長野県・諏訪地域で、ファーストステップスは1989年から英会話を中心に地域の教育を支えてきました。そのバトンを引き継ぎ、教室の指針を未来に向けて更新し続けているのが、代表の浅原謙先生です。

横浜から長野へ。「店長」から「塾長」へ転身した理由

ファーストステップスは私が創業した塾ではないんです。前任の塾長と出会ったのが2010年。当時、私は飲食業界にいて、長野で新しく飲食店を立ち上げるために働いていました。
飲食店の創業支援をしていて、私自身も現場に入って、スタッフとして働きながらコンサルをしていました。
その時に、たまたま同じモールに入っていたのがファーストステップスだったんです。そこから前塾長と出会い、ご縁が重なって、2016年に塾長を引き継ぎ、翌年には完全に長野に移住しました。

実は飲食業界に入る前に、大学時代も含め５年ほど、大手塾で講師をしていました。
やりがいはすごくあったけれど、講習会となると朝9時から夜21時半まで授業。準備にも追われる日々で、「若いうちはいいけれど、将来的に体がもたないだろう」と感じました。
それから教育の現場を離れたものの、やっぱり「人を育てる」ことの魅力に引き戻されてきたんだと思います。

生徒も、保護者も、卒業後も。「つながり」を大切にしたい

塾を引き継いで最初にやったことは、英会話だけでなく「塾部門」を本格的に強化すること。
そしてもうひとつ、「全保護者と面談」をすることです。

大手塾にいた頃から、保護者との対話の大切さは実感していたんです。
最初は「学校だと15分で終わるのに、なんで30分も話すの？」と驚かれる親御さんもおられました。でも、そこが大事なんですよね。
事務的な勉強の話だけじゃなくて、「どんなお子さんなのか」「家庭が何を大切にして育てておられるのか」。子どもを真ん中にして、親御さんと話す時間にしたいんです。

生徒が塾を卒業してからも、つながりは続きます。
最近はSNSで卒業生から「就活の面接練習したいんだけど、zoomできる？」とか、「子どもが４歳になったけど、習い事は何をさせたらいいかな？」と相談がくることもあります。
高校の卒業証書を受け取るまでは生徒として、そこから先は“友達”として。そんな関係性が私の理想です。

目指すのは「生き方」と「在り方」を育てる塾

私が大切にしているのは、「なんのために学ぶのか？」という問いです。

例えば中高生が学ぶ数学って、大人になってから直接使うかというと、そうでもないじゃないですか。だから私は、よく免許の話をします。

長野では車が生活必需品で、誰もが免許を取りますよね。でも、免許って教習所に通っただけでは取れなくて、免許センターで試験を受けて９割以上のスコアを取らなければならない。あの試験には、一見どうでもよさそうなルールがたくさん出てきます。でも、それが「身についているかどうか」が大事なのです。

同じように、学校の勉強も「生きていく力を身につけるための訓練」だと考えたら、意味があると思えるはず。
対話力、交渉力、準備力…そういった「生きる力」を、勉強を通して磨いていける塾でありたいです。

どこにいても学びを止めない！

現在は、諏訪湖を囲むように３教室で運営しています。でも、通いたくても距離の関係で来られない子もいる。そういった子たちのために、オンライン指導もしています。実際に、長野や山梨で100km以上遠方の方から問い合わせがあるんですよ。勉強したい気持ちがあるのに、距離のせいで学びを諦めてほしくない。できるだけ学びの機会損失が起きないように工夫しています。

小さな子から高校生、時にはシニアの方まで通うファーストステップス。
それぞれの“最初の一歩”を応援するお仕事、これからも頑張ってください。
浅原先生、ありがとうございました！

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